Association between glaucomatous optic disc and depressive symptomes independent of light exposure profiles: a cross-sectional study of the Heijo-kyo cohort.
Yoshikawa T et al(奈良医大)
Brit J Ophthalmol 103(8): 1119-1122, 2019
・緑内障では光感受性網膜神経節細胞(intrinsically photosensitive RGCs:ipRGCs)の欠損によりサーカディアンリズムのずれが起こる。
・緑内障患者には鬱の人が多いことが知られているが、光暴露との関連がまだ不明である。
・ある地域の平均年齢70.9才の770人について、緑内障性視神経症の有無を眼底カメラで撮影し、鬱状態については老人用の鬱スケール(GDS)で測定し、また、昼間ならびに夜間の周囲環境の光の強さを2日間、測定した。
・抑圧症状(GDS score≧6)は114/770(14.8%)でみられ、緑内障視神経症は40/770(5.2%)でみられた。
・抑圧症状の発現は緑内障視神経症のみられた症例で、より多かった(30.0%:14.0% p=0.005)。
・多変量ロジスティック回帰分析では、抑圧症状のodd ratioは緑内障性視神経症の見られたものでは有意に高く(OR=2.64 95%CI=1.30-5.36 p=0.007)、光暴露などの影響しそうな交絡因子で補正後でも有意に高かった(OR=2.45 95%CI=1.18-5.08 p=0.016)。(TY)