Rho-associated protein kinase inhibitor induced morphological changes in type VI collagen in the human trabecular meshwork
Mizu Okamoto et al (Japan)
Br J Ophthalmol 104(3):392-397, 2020
・タイプⅥコラーゲンは細胞外マトリックスの基本コンポーネントでありアミノ末端と炭素末端に挟まれた長さ105nmの3つのらせん状の軸からなり、2量体を形成する。タイプⅥコラーゲンのマイクロフィブリル基本構造ユニットは2量体が合わさった4量体からなり、人の繊維柱帯ではそれらが連続して一連の帯状に並んでいる。
・アミノ末端と炭素末端がある部位がouter rod-like region(ORR),その間の軸の部分がinner rod-like region(IRR)
・リパスジルを6ヶ月以上使用している患者および使用歴のない60-80歳の患者各5眼の緑内障手術時に傍シュレム管組織を採取しタイプⅥコラーゲンを電子顕微鏡で観察し、ORRとIRRを計算した
・RA(リパスジル有り)グループではNRA(リパスジル無し)グループよりもORRが短く、IRRが長かった
・リパスジル使用期間とIRR,ORRの相関は強くないが、全幅(IRR+ORR)は相関係数0.9(P=0.08)であり、全幅は投与月数と相関する傾向あり(MM)