Thinning rates of retinal nerve layer and ganglion cell-inter plexiform layer in various stages of normal tension glaucoma.
Inuzuka H et al(岐大)
Brit J Ophthalmol 104(8): 1131-1136, 2020
・黄斑部の網膜神経線維(mRNFL)、黄斑部の節細胞内網状層(mGCIPL)、視神経乳頭周囲神経線維層(cpRNFL)を218眼の正常眼圧緑内障NTGで調べた。
・NGTの218眼をMDが軽度(MD>-6dB)、中等度(-6dB≧MD≧-12dB)、高度(-12dB>MD>-20dB)に分け、mRNFL、mGCIPL、cpRNFL厚の年間変化量を解析した。
・この3群間で、この3つの厚みの初期値には、上鼻側のmRNFLを除き、全ての象限で有意差があった(p<0.0001)。
・mRNFL、mGCIPL、cpRNFL厚の変化量は-0.38±0.32μm/y、-0.62±0.46μm/y、-0.86±0.83μm/yであった。
・mRNFLとmGCIPLの年間変化量はどの象限でも3群間に有意差はなく同じ様に菲薄化が進んでいたが、cpRNFL厚の年間変化量は全ての象限で3群間に有意差がみられ(全てp<0.0001)、進行した群程、菲薄化の進行度が遅くなっていた。(TY)