Risk of non-arteritic anterior ischaemic optic neuropathy (NAION) after cataract extraction in the fellow eye of patients with prior unilateral NAION.
Lam BL et al(FL USA)
Brit J Ophthalmol 91(5): 585-7, 2007
・1986-2001年のカルテを対象として、NAION発症日と白内障手術日を調査した。
・片眼のNAION発症前に他眼の白内障手術を受けていた場合は除外した。
・325例のNAIONの内、白内障手術を1986-2001の間に受けたのは17例で、その内、9例(53%)に術眼にNAION発症していた。発症時期は、術後6ヶ月以内に6眼が発症。
・手術を受けなかった308例の内、59例(19%)が他眼にNAIONを発症。
・NAIONの他眼の白内障手術は、その眼にNAIONを発症する頻度を3.6倍(95%CI=1.7-7.7 p=0.001)にする。
・白内障手術数時間以内に発症する、術後眼圧上昇が要因と考えられている即時型と、術後数時間から数日で発症する原因不明の遅延型がある
・遅延型の発症は2000例に1例の発症率であり、通常のNAIONの10万人に2.3-10.3人/年よりずっと高い。