High rate of conversion from ocular hypertention to glaucoma in subjects with uveitis
Tiffany Ma et al. Br J of Ophthalmol 106(11), 1520-1524: 2022 (New Zealand)
Retrospective observational study
・2008年1月1日から2018年7月1日までにAuckland District Health Board clinic139で2人のぶどう膜炎専門医の治療を受けた139例188眼のUveitic glaucoma もしくは高眼圧症を解析した。
・眼圧が24mmHg以上、眼圧下降薬を3ヶ月以上使用している、ぶどう膜炎から緑内障を発症したものを調査し、ぶどう膜炎の診断以前から緑内障があったものや、過去にぶどう膜炎の診断を受けたもの、ぶどう膜炎以外に緑内障となる要素(NTG,PE,pigment dispersion synd., PACG)があるものは除外した。
・Totalのフォローアップは1854.5眼年(平均9.9±8.8年)
・ぶどう膜炎の診断時の年齢は49.3歳 52.5%は男性
・非感染性:140眼(74.5%),感染性48眼(25.5%) 27眼はウイルス性であった。
・原発性29.3%, サルコイドーシス13.3%, HZV(6.9%)、HLA-B27ぶどう膜炎(6.9%)、結核(5.9%)、ポスナーもしくはCMV(5.3%)
・ぶどう膜炎と診断されてから眼圧上昇までの平均期間は2.3ヶ月だが、66眼(35.1%)は初診時に高眼圧であった。
・診断時の平均眼圧35mmHg(IQR 29-45)、視力20/30(IQR 20/25-20/60)
・144眼(77.0%)が観察期間中に緑内障となり、65眼はPPG
・41眼は中心視野障害を生じた。13眼は診断時に障害あり
・高眼圧の診断から緑内障性視神経障害を発症するまで平均1.2年
・高眼圧の診断から緑内障手術まで平均2.4年(50眼でレクトミー、18眼でチューブシャント、6眼でMIGS)
・結論:ぶどう膜炎の高眼圧症は緑内障へ早く移行した。ぶどう膜炎と緑内障の専門医の連携が重要である。(MM)