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British Journal of Ophthalmology

2023
107巻

POAGにおけるRNFLの菲薄化に対する喫煙の影響

British Journal of Ophthalmology 107巻(11号)2023

Brit J Ophthalmol 107(11):1658-1664, 2023
Nishida T et al(CA USA)
Smoking and progressive retinal nerve fibre layer thinning in glaucoma.
・POAG者で喫煙と網膜神経線維層RNFLの菲薄化スピードについて検討した。
・最低3年以上の経過観察ができ、その間に5回のOCT検査を受けたPOAG者314例466眼、平均経過観察期間6.6年(95%CI=6.4~6.7)を対象とした。
・対象となった人種は、ヨーロッパ系159名(50.6%)、アフリカ系131名(41.7%)、アジア系20名(6.4%)、その他4名(1.3%)。
・喫煙量は最初のOCT検査時のpack year(1日の喫煙箱数x喫煙年数、1パック=20本)とした。
・314例の内、121例(39%)は非喫煙者であった。
・喫煙量はRNFL菲薄化スピードと関連しており、10パック年増える毎に-0.06(95%CI=-0.11~0.00)μm/年、薄くなっていた(p=0.031)。
・8パック年を超えると、RNFLの菲薄化はより早くなっていた。(TY)

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