Brit J Ophthalmology 108(1):58-64, 2024
Yang HY et al(Taiwan)
Bleb-related infection after primary trabeculectgomy: medical chart reviews from 1993 to 2021.
・MMC併用線維柱帯切除術後の濾過胞関連感染(bleb-related infection:BRI)の頻度を検討した。
・Taipei Veterans General Hospで1993-2021年に手術を受けた1663眼で、94.57±65.23か月経過をみた症例である。
・年に1.86眼/1000眼の発症率で、28年の経過観察で24眼(1.44%)でBRIを発症し、6眼(0.36%)で眼内炎に発展した。
・BRIと関連していたものは創口操作、高度近視、高脂血症であった(いずれもp<0.001)。
・創口操作には眼圧コントロール、無血管濾過胞(bleb at risk)、濾過胞漏出が含まれる。
・60歳未満の方が創口操作頻度が高かった(p<0.001)。
・BRI発症1年後の視力には変化はみられなかったが、眼内炎を発症した症例では有意に視力低下がみられた。(TY)