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British Journal of Ophthalmology

2007
91巻

黄斑円孔再手術の予後予測

British Journal of Ophthalmology 91巻(11号)2007

Retreatment of full-thickness macular hole: predictive value of optial coherence tomography.
Hillenkamp J et al(Germany)
Brit J Ophthalmol 91(11): 1445-9, 2007
・黄斑円孔に対するILM剥離を行った初回硝子体手術で閉鎖しなかった症例に対する再手術の効果が、OCTでみた黄斑円孔の形状、円孔大きさ、初回手術までの円孔の期間、あるいはタンポナーデのタイプ(ガスかSOか)と関連しているかどうかにつき検討した。
・ILM剥離、ガス注入を行った初回手術後に再開した28例28眼につき、15眼はガス注入、12眼でSO注入、1眼でタンポナーデなしとして、再手術を行った。
・自己血小板を22眼に、自己全血を1眼に使用し、5眼では何も使用しなかった。
・解剖学的閉鎖は28眼中19眼(68%)。BCVAは12眼で改善(閉鎖の11/19と未閉鎖の1/8)、9眼不変、7眼で悪化。
・術前のOCTで円孔周囲に下液、cuffのある眼では、18/20眼で閉鎖(ない眼では1/8眼で閉鎖 p=0.001)し、BCVA改善も有意に良かった(p=0.048)。
・円孔大きさ、タンポナーデの種類、初回手術前の円孔持続期間、術前のBCVAなどは、視力や解剖学的な閉鎖とは相関がなかった。

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