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British Journal of Ophthalmology

2007
91巻

日本に多いLI後の水疱性角膜症

British Journal of Ophthalmology 91巻(12号)2007

Argon laser iridotomy-induced bullous keratopathy-a growing problem in Japan.
Ang LPK et al(京都府立大)
Brit J Ophthalmol 91(12): 1613-5, 2007
・京都府立大で全層角膜移植を行った症例の内、ALIによるものの比率を調査し、シンガポールあるいは英国でのデータとの比較を行った。
・33例39眼の年齢は73.3±6.9(58-87)歳、LI後に水泡性角膜症BKを発症するまでの期間は6.9±4.9(0.2-16)年。
・予防的LI後に発症したものは58.1%であり、非発作眼のみに発症した例もあった。
・2001~2004に全層角膜移植を行ったものの内、ALIによって発症したBKの比率は、京都府立大:33.3%, 27.0%, 30.3%, 32.3%、シンガポール:4.5%, 2.9%, 12.8%, 3.9%、英国:0%, 0%, 0%, 0%。
・日本に多い理由は、虹彩が黒い、シンガポールではALとNd:YAGの併用が多いが、日本ではALのみでのLIが多い。

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