Differentiating glaucoma from chiasmal compression using optical coherence tomography: the macular naso-temporal ratio.
Kleerekooper I, et al
Br J Ophthalmol. 108(5):695-701. 2024
目的：視野欠損パターンを分析し、視交叉圧迫と原発開放隅角緑内障（POAG）を区別するための新しい指標である黄斑鼻側耳側比（mNTR）の有用性を評価する。
方法：術前の視交叉圧迫、POAG、健常者を対象にレトロスペクティブな調査を行い、黄斑の光干渉断層撮影（OCT）を用いて黄斑神経節細胞と内網状層の厚さを測定し、mNTRを算出した。
結果：111人の参加者のうち、健常者に比べてPOAG患者ではmNTRが有意に高く、視交叉圧迫患者では低いことが示された。
mNTRはPOAGと視交叉圧迫を高精度で区別し、AUCがそれぞれ95.3%、79.0%、89.0%であったことが確認されました。
結論：mNTRは視交叉圧迫とPOAGの識別において高い有用性を示し、OCTの出力にmNTRを組み込むことで早期診断に寄与する可能性がある。（KK）