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British Journal of Ophthalmology

2007
91巻

BRVO視力予後のOCTでの予測

British Journal of Ophthalmology 91巻(12号)2007

Association between integrity of foveal photoreceptor layer and visual acuity in branch retinal vein occlusion.
Ota et al(京大)
Brit J Ophthalmol 91(12): 1644-9, 2007
・網膜静脈分枝閉塞症で、黄斑浮腫MOが引いた後の、OCTでの視細胞層の整合性と最終視力との関連を検討。
・最終観察時にMOが消退し、中心窩厚みが 250μ未満となったBRVOの46例46眼で、OCTの3番目の高反射帯(HRB)と最終視力との関連を検討した。
・初期の視力や中心窩厚みと、最終診察時での第3HRBとの関連はなかったが、HRBの整合性のない眼では最終視力が有意に悪かった(p<0.002)。
・初診時に傷害されていない網膜の第3HRBの状態が良いと最終視力は良かったし、500μ部位(p=0.01)、1000μ部位(p=0.0177)の第3HRBの整合性がない場合は、MOが吸収された後も視力改善は悪かった。
・治療前の第3HRBの状態から最終視力を予想することができる。
・500μと1000μ部位:初診時に第3HRB(+)で終診時に第3HRB(+)は10/12と、11/20、初診時に第3HRB(-)で終診時に第3HRB(-)は 15/17と、8/9。
・最終視力が20/32以上は、初診時の500μと1000μ部位での第3HRB(+)は、10/12と、14/20であった。

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