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British Journal of Ophthalmology

2008
92巻

強い増殖性糖尿病網膜症に対するアバスチン硝子体内注入後の牽引性網膜剥離

British Journal of Ophthalmology 92巻(2号)2008

Tractional retinal detachment following intravitreal bevacizumab(Avastin) in patients with severe proliferative diabetic retinopathy.
Arevalo JE et al(Venezuela)
Brit J Ophthalmol 92(2): 213-6, 2008
・PDRの硝子体手術前に 1.25mg bevacizumab の硝子体内注入を行った211眼の内、TRDの発生あるいは進展のあった例は11眼(5.2%)であった。
・全例、PRPは無効で、9眼は type 1、2眼はtype 2のDMであった。
・年齢は平均 39.5歳(22-62歳)。全例がインスリン投与を受けており、コントロール不良であった(HbA1c平均 10.6%)。
・注入からTRD発症までの期間は平均13日(3-31日)。
・TRD発症あるいは進展後の視力は logMAR=2.2(1.0-2.6)。Snellenでは平均手動弁(20/200から光覚)。
・8眼は硝子体手術を行い、3眼は手術を拒絶あるいは不能であった。
・術後の最終視力は logMAR=0.9(0.2-2.0)。Snellenでは 20/160(20/32-指数弁)。

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