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British Journal of Ophthalmology

2010
94巻

網膜剥離治癒後の黄斑部の微小構造変化

British Journal of Ophthalmology 94巻(3号)2010

Simultaneous spectral domain OCT and fundus autofluorecence imaging of the macular and microperimetric correspondence after successful repair of rhegmatogenous retinal detachment.
Lai WW et al(Hong Kong)
Brit J Ophthalmol 94(3): 311-8, 2010
・裂孔原性網膜剥離治癒後黄斑部の構造変化をOCTと眼底自発蛍光(FAF)で調べ、微小視野との機能的な関連についても検討した。
・17名の黄斑未剥離者と20名の黄斑剥離者で検討した。
・外境界膜、IS/OSライン、あるいはVerhoeff膜が不連続であったものが16眼(43.2%)にみられ、このいずれかに1個以上の不連続があったものでは術後視力BCVAが不良であった(p<0.001)。
・また、異常なFAFがあった者も術後視力が不良であった(p<0.001)。
・しかしOCTでの変化部位とFAFでの変化部位との間には余り関連がなかった。
・微小視野障害の部位は、OCTあるいはFAF変化の部位と良く相関していた。
・FAFの変化はOCT変化に遅れて現れることが多いが、反対のこともある。

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