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British Journal of Ophthalmology

2010
94巻

眼内レンズの術後回転移動について

British Journal of Ophthalmology 94巻(8号)2010

Evaluation of the long-term rotational stability of single-piece, acrylic intraocular lenses.
Kwartz J et al(UK)
Brit J Ophthalmol, 94(8), 1003-6, 2010
・2種類のアクリルIOL:64眼のAkreos Adapt-Baush & Lombと、58眼のAcrySof SA60AT-Alconとで、術後3ヶ月後の眼内での回転を調べた。
・2年間の平均回転角は小さく、Akreos AdaptとAcrySof SA60ATでは、6ヶ月目は2.53±2.40゚と2.67±2.22゚(p=0.83)、12ヶ月目は2.57±2.28゚と3.66±3.0゚(p=0.08)、24ヶ月目は3.2±2.57゚と3.33±3.06゚(p=0.83)であった。
・米国規格協会のtoric IOLの動きに対する基準で5度未満の回転であったものを検出すると、AkreosとAcrySofとでは、6ヶ月は90%と89%、12ヶ月では91%と75%、24ヶ月では80%と81%であった。
・眼内レンズは24ヶ月までは多少、回転傾向があり、Akreos Adaptの方がやや少ない傾向があった。

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