Entry site treatment to prevent late recurrent postoperative vitreous cavity haemorrhage after vitrectomy for proliferative diabetic retinopathy.
Steel DHW et al(UK)
Brit J Ophthalmol 94(9): 1219-25, 2010
・一人の術者で、増殖性糖尿病網膜症PDRの硝子体手術の最後に冷凍凝固あるいはアルゴンレーザーにて直接、強膜切開創の内面を処置した64例82眼と、処置をしなかったコントロール65例82眼とで、術後6か月以内に術後後期硝子体腔内出血POVCHの発生率を比較した。
・POVCHは処置群では5眼(6%)、コントロール群では12眼(15%)で、有意差があった(p=0.03)。
・6か月以内に再手術が必要であったものは、処置群では2眼(2.5%)、コントロール群では4眼(5%)であった(p=0.31)。
・手術は20G, 23G, 25Gで行い、硝子体を周辺部まで郭清し、間接レーザーあるいは眼内レーザーで鋸状縁まで1凝固斑を空けてしっかり凝固。
・その周辺部は冷凍凝固で固めた。強膜創を処置することは有効と思われるが、さらなる検討が必要。