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British Journal of Ophthalmology

2010
94巻

緑内障眼の灌流圧の日内変動

British Journal of Ophthalmology 94巻(10号)2010

Twenty-four-hour ocular perfusion pressure in primary open-angle glaucoma.
Costa VP et al(Brazil)
Brit J Ophthalmol 94(10): 1291-4, 2010
・29名の原発開放隅角緑内障患者の眼圧(IOP)、収縮期血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)、灌流圧(PP)の日内変動を24名の正常者と比較した。
・測定は2時間おきに朝8時から翌朝6時まで行った。
・眼圧は8時から22時まではゴールドマン眼圧計、24時から6時までは仰臥位でPerkins眼圧計を用いた。
・POAGのIOPは有意に正常者より常に高かった(p<0.001)。
・POAGのIOPは、18時ころ最低19.93±4.03、4時ころ最高22.62±3.44、正常者のIOPは、16時ころ最低14.25±2.01、6時ころ最高16.17±1.58。POAGのSBPは4時から10時までと14時から18時まで、有意に高かった(p<0.05)。
・SBPは、POAGの最低-最高は、116.79(2:00)-131.76(8:00)、正常者では、100.83(10:00)-116.25(20:00)。DBPは、POAGは68.69(4:00)-79.31(8:00)、正常者では、64.17(10:00)-75.42(16:00)であった。
・またPOAGのDBPは8時から10時まで有意に高く、4時には有意に低かった(p<0.05)。
・POAGでは平均収縮期PP(SPP)は8時と10時で有意に高く(p<0.01)、平均拡張期PP(DPP)は24時から6時の間で有意に低かった(p<0.05)。

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