Sustained elevation of intraocular pressure after intravitreal injections of anti-VEGF agents.
Good TJ et al(CO USA)
Brit J Ophthalmol 95(8): 1111-4, 2011
・抗VEGF製剤の何度もの硝子体内注入による眼圧上昇の頻度と、緑内障がこの現象のリスクファクターになるかどうかを検討した。
・抗VEGFの硝子体内注入を行った215眼の滲出性AMDについて、緑内障の既往がある群とない群に分け、注入頻度、注入回数と眼圧値について調査した。
・215眼中13眼(6%)に持続的な眼圧上昇があり、薬剤投与あるいはレーザー治療が必要となった。
・Bevacizumabだけを投与された群では9.9%(10/101)が、ranibizumabだけの投与群では3.1%(3/96)で、有意差があった(p=0.049)。
・緑内障のある群では33%、既往なし群では3.1%で有意差があった(p<0.001)。
・注射回数の中間値も緑内障のある群では6回(25%-75%値は5-10回)、緑内障既往なし群では9.5回(25%-75%値は6-13.7回)で有意差があった(p=0.031)。
・抗VEGF薬の硝子体内注射で持続的な眼圧上昇例は有意に発生しうることであり、事に緑内障既往者で多いことが分かった。