Bevacizumab for Coats’ disease with exudative retinal detachment and risk of vitreoretinal traction.
Ramasubramanian A et al(PA USA)
Brit J Ophthalmol 96(3): 356-9, 2012
・Coats病で、全あるいは部分網膜剥離があり、網膜血管拡張部は通常の光凝固 and/or 冷凍凝固と硝子体内bevacizumab(1.25mg/0.05ml)を行った8症例を検討した。
・平均年齢は88カ月(7-240)で、5名は男児で、stageは2(1例)、3a(3例)、3b(4例)である。
・全例に網膜剥離(平均8時間分)があり、FAGでの周辺網膜虚血が7例、血管新生は0例である。
・治療は冷凍凝固が8例、光凝固が4例、bevacizumabが8例(注射回数の中間値は1回:平均1.75回:1-4回)で、平均経過観察期間は8.5ヶ月、全例で網膜症の軽快があり、全例で網膜下液の軽快、6例で網膜滲出の軽快がみられた。
・しかし、Bevacizumab注射後、平均5ヶ月後、平均1.75回の注射後に、硝子体線維化が4例で発生し、3例では牽引性網膜剥離に進展した。
・Bevacizumabを使用しない場合には、通常、この様な牽引性変化は見られないので、注意が必要。