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British Journal of Ophthalmology

2008
92巻

AMD患者の死亡確率

British Journal of Ophthalmology 92巻 (4号) 2008

Age-related macular degeneration and mortality from cardiovascular disease or stroke.
Tan JSL et al(Australia)
Brit J Ophthalmol 92(4): 509-12, 2008
・AMDと血管病は同じようなrisk factorを持っていると考えられる。
・AustraliaでAMDと脳卒中あるいは心血管障害による死亡との関連を検討した。
・1992-4年に49歳以上であった3654名につき、5年後に2335名、10年後に1952名を調査。
・基準時に75歳未満であり、初期のAMDのあったものは、10年以内に心血管障害で死亡する確率は、通常に言われている心血管死の約2倍であった(RR=2.32 95%CI=1.03-5.19)。
・晩期AMDでは約10倍(RR=10.21 95%CI=2.39-43.60)。
・ただ、75歳以上の人を含めると、この様な関係はなくなった。
・このことはAMDに対して抗VEGF治療を行うにあたり考慮すべきことである

2008
92巻

ラタノプロストと緑内障手術による眼圧コントロールの違い

British Journal of Ophthalmology 92巻 (3号) 2008

Quality of diurnal intraocular pressure control in primary open-angle patients treated with latanoprost compared with surgically treated glaucoma patients: a prospective trial.
Mansouri K et al(Switzerland)
Brit J Ophthalmol 92(3): 332-6, 2008
・0.005% latanoprost1日1回点眼とdeep sclerectomy あるいはtrabeculectomyでの眼圧コントロールとの比較を行った。
・latanoprostで眼圧が18以下にコントロールされている手術歴のない20眼、trabeculectomy術後の20眼、collagen implantをしたdeep sclerectomy(DSCI)術後の20眼で検討した。
・3時間毎(8:00-17:00)に眼圧測定をし、飲水テスト(WDT)を行った後、21:00に最後に眼圧測定を行った。
・通常の外来での2回の眼圧測定でのコントロール眼圧は、trabeculectomy群では10.1±3.4、DSCI群では 13.9±2.8、latanoprost群では 15.5±2.0。
・日内変動の平均はそれぞれ、10,1、13.7、15.7で3群間に有意差があり、trabeculectomy群で優位に低かった(ANOVA p<0.0001)が、日内変動には有意差がなかった。
・飲水テスト後の眼圧上昇はlatanoprost群で優位に大きかった(p=0.003)

2008
92巻

緑内障眼ではYAG後嚢切開後に眼圧コントロールが悪化するか

British Journal of Ophthalmology 92巻 (3号) 2008

Intraocular pressure control after Nd:YAG laser posterior capsulotomy in eyes with glaucoma.
Lin JC et al(PA USA)
Brit J Ophthalmol 92(3): 337-9, 2008
・緑内障眼(種類の記載なし)69眼で、Nd:YAG後嚢切開後の眼圧コントロールを3年以上にわたり調査。
・白内障単独手術は27眼、緑内障併用手術は42眼。
・YAG切開前の少なくとも半年以内は十分な眼圧コントロールができており、眼圧変動は4mmHg以内、点眼薬の変更もなく、LTPを含む手術検討の不要であった緑内障眼を対象とした。
・緑内障進行は、連続した2回の受診時の眼圧が5mmHg以上の上昇、緑内障点眼薬の数が増えた、追加手術が必要になったかで定義した。
・緑内障進行は4ヶ月目で11.6%、6ヶ月目で30.3%、12ヶ月目で38.1%、24ヶ月目で46.1%、36ヶ月目で52.1%、47ヶ月目で52.1%であった。

2008
92巻

黄斑前膜ではILMは複数枚あるか

British Journal of Ophthalmology 92巻 (3号) 2008

Peel and peel again.
Gibran SK et al(UK)
Brit J Ophthalmol 92(3): 373-7, 2008
・黄斑前膜手術で意図的に複数回、膜を除去したときに、ILMが網膜上膜に含まれているかどうかを17例17眼で検討した。
・手術中にERMとILMをtripan blueで染色し、同じ場所で複数回、剥離を行った。
・17のERM片の内、5片(29%)にILMが含まれていた。
・ERM片の幾つかにはILMが含まれているが、同じ場所で無傷のILMが剥離されていることから、ERM片に含まれていたILMは2次的なbasement membraneであり、手術時の剥離は、ERMと本来のILMの間で起こるのであろうと考えた

2008
92巻

強い増殖性糖尿病網膜症に対するアバスチン硝子体内注入後の牽引性網膜剥離

British Journal of Ophthalmology 92巻 (2号) 2008

Tractional retinal detachment following intravitreal bevacizumab(Avastin) in patients with severe proliferative diabetic retinopathy.
Arevalo JE et al(Venezuela)
Brit J Ophthalmol 92(2): 213-6, 2008
・PDRの硝子体手術前に 1.25mg bevacizumab の硝子体内注入を行った211眼の内、TRDの発生あるいは進展のあった例は11眼(5.2%)であった。
・全例、PRPは無効で、9眼は type 1、2眼はtype 2のDMであった。
・年齢は平均 39.5歳(22-62歳)。全例がインスリン投与を受けており、コントロール不良であった(HbA1c平均 10.6%)。
・注入からTRD発症までの期間は平均13日(3-31日)。
・TRD発症あるいは進展後の視力は logMAR=2.2(1.0-2.6)。Snellenでは平均手動弁(20/200から光覚)。
・8眼は硝子体手術を行い、3眼は手術を拒絶あるいは不能であった。
・術後の最終視力は logMAR=0.9(0.2-2.0)。Snellenでは 20/160(20/32-指数弁)。

2008
92巻

治療に抵抗する糖尿病黄斑症に対するケナコルトとアバスチンの硝子体内注入効果

British Journal of Ophthalmology 92巻 (1号) 2008

Intravitreal triamcinolone versus bevacizumab for treatment of refractory diabetic macular oedema (IBEME study)
Paccola L et al(Brazil)
Brit J Ophthalmol 92(1): 76-80, 2008
・治療に抵抗する瀰漫性の糖尿病黄斑症26眼を4mg/0.1mlトリアムシノロン群と1.5mg/0.06mlベバシズマブ群に分け、硝子体内注入を1回行った。
・中心網膜厚はTA群で優位に薄かった(4,8,12,24週ではp<0.05)。最良logMARもTA群で優位によかった。
・TA群視力:ベ群視力は、8週 0.69(小数点視力0.20):0.83(0.15)、12週0.74(0.18):0.86(0.14)で、いずれも p<0.05。
・眼圧上昇は4週目だけはTA群が +2.25mmHg(p<0.0001)で高かった。

2008
92巻

BRVOによる黄斑浮腫に対するTAテノン嚢注入の効果

British Journal of Ophthalmology 92巻 (1号) 2008

Trans-tenon’s retrobulbar triamcinolone acetonide injection for macular oedema related to branch retinal vein occlusion.
Kawai T et al(熊本大)
Brit J Ophthalmol 92(1): 81-3, 2008
・50例のBRVOでTA 20mgをテノン嚢から球後に注入し、最低1年の経過をみた。
・浮腫発生から注入までの期間は平均 4.9ヵ月。注入3ヶ月後の中心窩厚は優位に減少(p<0.0001)。
・PVDのある眼(n=23)では、PVDない眼(n=27)よりも減少率が大きかった(p=0.003)。
・視力が 0.20 logMAR以上改善したものは22眼(44%、PVD+の11眼、PDV-の11眼)。
・3か月の経過観察後に29眼(58%)で追加治療、再度のTA注入あるいはPPVが必要であった

2008
92巻

コカインによる網脈絡膜循環不全

British Journal of Ophthalmology 92巻 (1号) 2008

Cocaine-induced chorioretinal infarction.
Rahman W et al(UK)
Brit J Ophthalmol 92(1): 150-1, 2008
・24歳男性でコカインを吸った翌日、視力が両眼指数弁に低下。
・両眼とも脈絡膜血行障害による軟性白斑、網膜出血がみられた。
・7日後の視力 6/60と6/12。2ヶ月後視力は 6/60と6/6に改善。

2007
91巻

日本に多いLI後の水疱性角膜症

British Journal of Ophthalmology 91巻 (12号) 2007

Argon laser iridotomy-induced bullous keratopathy-a growing problem in Japan.
Ang LPK et al(京都府立大)
Brit J Ophthalmol 91(12): 1613-5, 2007
・京都府立大で全層角膜移植を行った症例の内、ALIによるものの比率を調査し、シンガポールあるいは英国でのデータとの比較を行った。
・33例39眼の年齢は73.3±6.9(58-87)歳、LI後に水泡性角膜症BKを発症するまでの期間は6.9±4.9(0.2-16)年。
・予防的LI後に発症したものは58.1%であり、非発作眼のみに発症した例もあった。
・2001~2004に全層角膜移植を行ったものの内、ALIによって発症したBKの比率は、京都府立大:33.3%, 27.0%, 30.3%, 32.3%、シンガポール:4.5%, 2.9%, 12.8%, 3.9%、英国:0%, 0%, 0%, 0%。
・日本に多い理由は、虹彩が黒い、シンガポールではALとNd:YAGの併用が多いが、日本ではALのみでのLIが多い。

2007
91巻

CL装用後の角膜浮腫と眼圧上昇

British Journal of Ophthalmology 91巻 (12号) 2007

The effect of contact lens induced oedema on the accuracy of Goldmann tomometry in a mature population.
Hamilton K et al(UK)
Brit J Ophthalmol 91(12): 1636-8, 2007
・50歳から60歳まで(54.2±2.7歳)の22例の正常者で、厚いHEMAのCLを装着したまま2時間閉眼し、CL外した後の角膜厚みと眼圧の変化を1時間後まで調べた。
・装着後の角膜厚みCCT:589.4±20.0→54.1±13.6μ増加→22.7μ増まで減少(1時間後)、眼圧:15.5±3.1→2.7±1.6mmHg増加→正常値に復帰(40分後)。
・CL除去後の眼圧値はCCT増加と相関(r=0.84 p<0.001)し、1.0mmHg/10μ(95%CI 0.8-1.2mmHg/10μ)で直線回帰された

2007
91巻

BRVO視力予後のOCTでの予測

British Journal of Ophthalmology 91巻 (12号) 2007

Association between integrity of foveal photoreceptor layer and visual acuity in branch retinal vein occlusion.
Ota et al(京大)
Brit J Ophthalmol 91(12): 1644-9, 2007
・網膜静脈分枝閉塞症で、黄斑浮腫MOが引いた後の、OCTでの視細胞層の整合性と最終視力との関連を検討。
・最終観察時にMOが消退し、中心窩厚みが 250μ未満となったBRVOの46例46眼で、OCTの3番目の高反射帯(HRB)と最終視力との関連を検討した。
・初期の視力や中心窩厚みと、最終診察時での第3HRBとの関連はなかったが、HRBの整合性のない眼では最終視力が有意に悪かった(p<0.002)。
・初診時に傷害されていない網膜の第3HRBの状態が良いと最終視力は良かったし、500μ部位(p=0.01)、1000μ部位(p=0.0177)の第3HRBの整合性がない場合は、MOが吸収された後も視力改善は悪かった。
・治療前の第3HRBの状態から最終視力を予想することができる。
・500μと1000μ部位:初診時に第3HRB(+)で終診時に第3HRB(+)は10/12と、11/20、初診時に第3HRB(-)で終診時に第3HRB(-)は 15/17と、8/9。
・最終視力が20/32以上は、初診時の500μと1000μ部位での第3HRB(+)は、10/12と、14/20であった。

2007
91巻

黄斑円孔再手術の予後予測

British Journal of Ophthalmology 91巻 (11号) 2007

Retreatment of full-thickness macular hole: predictive value of optial coherence tomography.
Hillenkamp J et al(Germany)
Brit J Ophthalmol 91(11): 1445-9, 2007
・黄斑円孔に対するILM剥離を行った初回硝子体手術で閉鎖しなかった症例に対する再手術の効果が、OCTでみた黄斑円孔の形状、円孔大きさ、初回手術までの円孔の期間、あるいはタンポナーデのタイプ(ガスかSOか)と関連しているかどうかにつき検討した。
・ILM剥離、ガス注入を行った初回手術後に再開した28例28眼につき、15眼はガス注入、12眼でSO注入、1眼でタンポナーデなしとして、再手術を行った。
・自己血小板を22眼に、自己全血を1眼に使用し、5眼では何も使用しなかった。
・解剖学的閉鎖は28眼中19眼(68%)。BCVAは12眼で改善(閉鎖の11/19と未閉鎖の1/8)、9眼不変、7眼で悪化。
・術前のOCTで円孔周囲に下液、cuffのある眼では、18/20眼で閉鎖(ない眼では1/8眼で閉鎖 p=0.001)し、BCVA改善も有意に良かった(p=0.048)。
・円孔大きさ、タンポナーデの種類、初回手術前の円孔持続期間、術前のBCVAなどは、視力や解剖学的な閉鎖とは相関がなかった。

2007
91巻

PAC、PACGにおける暗所、LI後の隅角の変化

British Journal of Ophthalmology 91巻 (11号) 2007

Changes in anterior segment morphology in response to illumination and after laser iridotomy in Asian eyes: an anterior segment OCT study.
See JLS et al(Singapore)
Brit J Ophthalmol 91(11): 1485-9, 2007
・PAC、PAC疑い者、あるいはPACGの内、 PASのあるものは除外して、暗所あるいはLIを行った後の前眼部形態を前眼部OCT(AS-OCT)で検査した。
・前眼部形態はscleral spur(SS)から500μm前方の角膜内面に垂直線を引いた長さ(AOD500)と、SSから750μm前方での垂直線で囲まれた面積(trabecular-iris space area:TISA750)で検討した。
・LI前後のAOD500(μm)は、暗所:43.0→126.9、明所:124.4→262.5(いずれもp=0.0001)。
・LI前後のTISA750(平方mm)は、暗所:0.024→0.076、明所:0.075→0.155(いずれもp=0.0001)。
・AOD500もTISA750も、明所では暗所の3倍で、いずれもLI後に有意に増加

2007
91巻

シリコンオイル視神経症

British Journal of Ophthalmology 91巻 (10号) 2007

Is silicone oil optic neuropahty caused by high intraocular pressure alone? A semi-biological model.
Knecht P et al(Swizerland)
Brit J Ophthalmol 91(10): 1293-5, 2007
・SOタンポナーデの合併症として、白内障、緑内障、角膜内皮が良く知られているが、臨床的、組織学的検索から、SOは視神経から脳まで浸透することが分かってきた。
・20眼のヒト死体眼を用いて、眼内圧がこのようなSOの視神経への浸透を引き起こすかどうか検討した。
・眼圧を40mmHgまで上げ、最長16週まで調べたが、全例でSOの視神経内への浸透はみられなかった。
・緑内障性の視神経障害あるいは能動輸送などによって浸透するのであろう

2007
91巻

点眼瓶の細菌汚染

British Journal of Ophthalmology 91巻 (10号) 2007

Bacterial contamination of ohpthalmic solutions used in an extended care facility.
Jokl DHK et al(NY USA)
Brit J Ophthalmol 91(10): 1308-10, 2007
・47名に渡した123本の点眼薬を1週間使用後に回収し細菌検査を行った。
・点眼薬の5滴をチオグリコレート溶剤に滴下し、細菌検査を行った。
・10/123(8%)が細菌汚染されていた。
・4/8本:ステロイド剤。2/6本:抗生剤+ステロイド剤の合剤。2/34本:緑内障剤。4/57本:ドライアイ剤。
・18本の散瞳剤、縮瞳剤、合剤でない抗生剤点眼は全て汚染はなかった。
・Proteus mirabilisが8/10本に検出された。
・一見汚れていたのは、汚染された点眼瓶の30%だけであった。
・ステロイド含有しているものは、含有していないものに比較して 5.8倍汚染しやすかった(RR=5.84 95%CI= 2.42-14.10 p<0.002)

2007
91巻

防腐剤含有と含有しないケナコルトの硝子体内注入の副作用の違い

British Journal of Ophthalmology 91巻 (9号) 2007

Effects of intravitreal triamcinolone acetonide injection with and without preservative.
Maia M et al(Brazil)
Brit J Ophthalmol 91(9): 1122-4, 2007
・防腐剤含まないtriamcinolone acetonide (PFTA)と、防腐剤含有のもの (KE)とを比較した。
・KEには0.99% benzyl alcohol, 0.75% carboxymethylcellulose, 0.04% polysorbate 80が含まれている。
・471眼に 4mg/0.1mlのステロイドを646回注入した。577回は PFTA、69回は KEである。
・副作用として、無菌性眼内炎はステロイドで軽快するhypopyon、高眼圧は23mmHg以上と定義した。
・6~57ヶ月経過観察(平均13±7.5)。
・高眼圧は127眼(20%)にみられたが、両群間に有意差はない(p=0.167)。
・無菌性眼内炎はPFTAで7眼(1.2%)、KEで5眼(7.3%)であり(全体で12眼1.9%)、両群間に有意差がみられた(p=0.005)。
・KEの1眼(0.15%)で細菌性眼内炎を発症。

2007
91巻

網膜厚みの遺伝的個人差

British Journal of Ophthalmology 91巻 (9号) 2007

The role of heredity in determining central retinal thickness.
Liew SHM et al(UK)
Brit J Ophthalmol 91(9): 1143-7, 2007
・St Thomas’s hospitalに登録された双生児310例の黄斑部中央1ミリ直径の網膜厚み(CRT)をOCTで調査した。
・1卵生双生児(MZ)81組、2卵生双生児(DZ)74組。
・CRT平均は212.1μm(165-277)であり、屈折度と有意に相関し、近視度が進むにつれ、CRTは薄くなっていた。
・CRTは、MZではDZよりも高い相関があり(r=0.88 vs r=0.58)、遺伝的な関与が示唆された。

2007
91巻

網膜色素変性症の視機能と黄斑部網膜厚み

British Journal of Ophthalmology 91巻 (7号) 2007

Visual acuity and perimacular retinal layers detected by optical coherence tomography in patients with retinitis pigmentosa.
Matsuo T et al(岡山大)
Brit J Ophthalmol 91(7): 888-90, 2007
・網膜色素変性症58例115眼で検討。
・OCTの高反射率層の数が1層か、2層か、3層かによって最高視力値が違うかどうかを検討した。
・高反射率層の数と最高矯正視力値とは優位に相関していた(p<0.001)
・(Witkins AJ et al, AJO 146:945,2006参照)

2007
91巻

エタンブトール視神経症における網膜神経線維層厚み

British Journal of Ophthalmology 91巻 (7号) 2007

Decreased retinal nerve fibre layer thickness detected by optical coherence tomography in patients with ethambutol-induced optic neuropathy.
Chai S et al(TX USA)
Brit J Ophthalmol 91(7): 895-7, 2007
・エタンブトール視神経症患者8名の網膜神経線維層厚み(RNFLT)を、エタンブトール治療終了後3ヶ月以内(1週間から3ヶ月)にOCTで測定した。
・その12ヵ月後に、再度OCT検査を行ったところ、RNFLTは有意に減少していた。
・減少量は耳側 -26.5μm(-22.8%, p=0.009)、上方 -18.6μm(-15.7%, p=0.019)、鼻側 -15.0μm(-18.2%, p=0.025)、下方 -14.9μm(-9.0%, p=0.130)、平均 -18.8±5.4μm(-16.4±5.8%)。

2007
91巻

角膜切開白内障手術後の細菌性眼内炎

British Journal of Ophthalmology 91巻 (6号) 2007

Postoperative endophthalmitis associated with sutured versus unsutured clear corneal cataract incisions.
Thoms SS et al(MI USA)
Brit J Ophthalmol 91(6): 728-30, 2007
・5年間で一人の術者が、無縫合379眼、縫合436眼の白内障角膜切開手術を行い、無縫合群では5例の術後眼内炎を発症。
・縫合群では術後眼内炎はなく、両群間に有意差がみられた
・手術24時間以内の抗生剤点眼の開始、術終了直後のポビドンヨード点眼は有用である
(コメント:最近の論文の中では最悪のものと思われます)

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