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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2012
250巻

網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫後の網膜感度

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 250巻(5号)2012

Retinal sensitivity after resolution of the macular edema associated with retinal vein occlusion.
Ota M et al(京大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 250(5): 635-44, 2012
・RVOに伴った黄斑浮腫が軽快後の網膜感度を24眼で、Micro Perimeter1(MP1)を用いて測定した。
・また、同時に、視細胞層の状態をIS/OS lineが検出できるかどうかで判定した。
・障害部位での平均網膜感度は有意に低下しており(p<0.001)、また、障害部位内でIS/OSが検出されなかった部位では、IS/OSが健在である部位に比較して、有意に感度が低下していた(3.8±4.8dB:10.0±6.4dB, p<0.001)。
・FAGで無血管野の部位では、他の部位に比較し平均網膜感度は有意に低かった(j0.3±1.3dB:10.9±5.9dB, p<0.001)。
・中心窩毛細血管リング(FCR)が障害されている場合には、FCRが正常の眼に比して、黄斑部の網膜感度は有意に低く(10.9±6.5dB:13.7±4.9dB, p<0.001)、黄斑浮腫消褪後のlogMARも低下していた(0.15±0.12 小数点0.71:0.04±0.21 小数点0.91, p=0.055)。

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