Sustained elevation of intraocular pressure after intravitreal injections of bevacizumab in eyes with neovascular age-related macular degeneration.
Mathalone N et al(Israel)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 250(10): 1435-1440, 2012
・174例201眼のAMDに対してbevacizumab 1.2mg/0.05mlを硝子体内へ注入した後の、30日以上継続した眼圧上昇(IOPが22mmHg以上でbaselineから6mmHg以上)を来たした症例を検討した。
・眼圧上昇は22/201眼(11%、平均最高眼圧=25.9±3.3)で発生したが、全例で点眼薬で眼圧はコントロールできた。
・眼圧上昇例は男性(OR=3.1 95%CI=1.1-8.5 p=0.029)、8週間未満の再注入(OR=3.0 95%CI=f1.1-7.9 p=0.028)で多かった。
・8週間未満:8週間以上では、17.6%:6%であり、有意差がみられた(p=0.09)が、緑内障であることとは相関がなかった(p=0.9)。
・眼圧上昇のメカニズムは不明であるが、院外薬局でのプラスチック注射器への詰替えやその後の保管時の蛋白の凝集や非蛋白物質が影響しているのではないかと考えた。
・8週間未満の再注射で多かったことから、この様な症例では眼圧のモニターが重要と考えた。