Descemet’s stripping endothelial keratoplasty(DSEK) for children with congenital hereditary endothelial dystrophy :surgical challenges and 1-year outcomes
Jatin N. Ashar et al (Hyderabad ,India)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol (2012) 250:1341-1345
・3名の男児と2名の女児で、平均年令7.8才(5~12才)。CHEDを有し、全例一人の医師がDSEKを施行。術後視力、屈折、角膜透明度、眼圧、水晶体の状態を測定。前眼部OCTと共焦点顕微鏡検査は可能な場合に実施。
・1年の経過観察で、角膜透明度は次第に上昇。前眼部OCTでは角膜の中心とグラフトの厚みが徐々に減少した。
・CHEDは早期に発症する内皮の機能低下で、強い角膜浮腫とデスメ膜の肥厚が特徴。常染色体優性と劣性の遺伝形式があり、視機能の低下は様々な程度がある。インドでは子供の全角膜移植の21%を占める。PKPがCHED患者の標準的な術式であるが、合併症として縫合への感染、術後乱視由来の弱視がある。DSEKはCHEDの患者には、PKPに変わって良好な結果が望め、利点として術後乱視と術後合併症の減少が期待できる。(YM)