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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2012
250巻

サルコイドーシスに起因すると思われる後眼部炎症での硝子体生検の診断への有用性

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 250巻(9号)2012

Diagnostic yield of vitreous biopsy in presumed sarcoidosis-related posterior segment inflammation
Adrienne W. Scott et al (USA)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol (2012) 250: 1379-1385
・病歴、臨床所見、血液検査等で診断できないサルコイドーシスに起因すると思われる後眼部炎症の患者150名のうち63眼(42%)で硝子体液の分析で診断を確定した。
・肉芽腫性炎症の存在と、真菌、マイコバクテリア、他の微生物が陰性であって、臨床所見が成立していれば、サルコイドーシスの診断ができる。診断のための硝子体手術は時に有効で、炎症と悪性腫瘍を否定できる。
・他の肉芽腫形成の原因には、マイコバクテリア、真菌、寄生虫、慢性ベリリウム病、ウエジェナー肉芽腫があり、これらは臨床所見から除外されねばならない。
・診断が困難な症例は硝子体生検での病理検査を勧める。サルコイドーシスの診断基準にはないが、有効である。(YM)

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