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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2013
251巻

AMDの共焦点SLO画像

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 251巻(1号)2013

Confocal scanning laser ophthalmoscope in the retromode imaging modality in exudative age-related macular degeneration.
Pillot E et al(Italy)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 251(1): 27-34, 2013
・SLO(cSLO)のretromode像が滲出性AMDの所見をどの程度描出できるかを検討した。
・OCTで描出した神経網膜の剥離(NRD)、PED、CME、ERMと、cSLOでの赤外retromode(RM)像、赤外写真(IR)、自発蛍光像(FAF)像を比較した。
・cSLOは4種のレーザー光源をもっており(490nm, 532nm, 660nm, 790nm)、13個の形の異なった絞りを持っている(Nidek製F-10 SLO)。RM像は中央部の変形した絞りがあり、ある一方向の散乱光のみが集められ、他の方向からの反射光をブロックすることなどによって得られる。
・OCT画像とcSLO画像との相関に関しては、Cohen’s Kappa値を用いた。
・K値が0.0-0.39では相関が薄い、0.4-0.59では軽度相関、0.6-0.79では中等度相関、0.8-1.0では高度相関と判断する。NRDに関しては、IRは0.14、FAFは0.01、RMは0.29と相関は薄かった。
・PEDに関しては、RMは0.51と軽度相関、IRとFAFは0.16,0.00と相関は薄かった。
・CMEでは、RMは0.88と高度相関、IRとFAFは0.38,0.26と相関は薄かった。
・ERMではIRは0.59と軽度相関、FAFは0.00と相関は薄く、RMは0.76と高度相関があった。(TY)

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