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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2012
250巻

高度近視眼への有水晶体眼内レンズ移植の後の網膜剝離

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 250巻(12号)2012

Retinal detachment after phakic intraocular lens implantation in severe myopic eyes
Jiang T et al. (China)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 250:1725-1730,2012
・高度近視眼への有水晶体眼内レンズ移植の後の網膜剝離の発生率と治療を検討。
・2003年〜2009年PIOL移植を受け、少なくとも2年間経過観察できた299人530眼を対象とした。
・網膜剥離になったのは7人8眼(1.5%、男性6人、女性1人)
術後平均23.63±18.12ヶ月(術後2日〜51ヶ月)で発症した。
術前平均屈折値-17.53±3.86D
平均眼軸長32.32±1.49mm、その他の患者の平均眼軸長29.98±2.13mm
眼軸長のみ有意差あり(p<0.05)
・flap tear4眼、atrophic hole2眼、 giant tear2眼
・強膜内陥術2眼、硝子体手術+C3F8 またはシリコンオイルタンポナーデ5眼
強膜内陥術+硝子体手術+シリコンオイルタンポナーデ1眼
・7眼が1回の手術で復位し、1眼が2回の手術で復位した。
・PIOL後の平均視力20/40、RD術後平均視力20/80
・RD発生率は1.5%だった。
PIOL後のRD発生率は近視眼での自然発生率と差はなかった。
PIOLがRDのリスクを増やすとは考えにくい。(CH)

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