Glial proliferation after vitrectomy for a macular hole: a spectral domain optical coherence tomography study.
Oh J et al(Korea)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 251(2): 477-484, 2013
・特発性黄斑円孔に対して硝子体手術を行った30症例について、中心窩にはっきりしたグリア増殖があるもの(Group1)とないもの(Group2)に分けて検討した。
・グリア増殖はSD-OCT検査で外境界膜と視細胞層を含んだ組織の反射で判断した。
・観察期間の中間値は11ヶ月で、7例(23%)がG1、23例(77%)がG2に分類された。
・年齢の中間値は、G1は70(67-73)歳、G2は63(57-66)歳で、G1で有意に高かった(p=0.002)。
・logMARは術後3ヶ月で、G1は0.82(0.7-1.0)(小数点視力0.15)、G2は0.4(0.3-0.7)(小数点視力0.40)、最終視力はG1では0.7(0.7-0.82)(小数点0.2)、G2では0.15(0.05-0.30)(小数点0.71)であり、いずれも、G2で有意に良かった(p=0.022, p<0.001)。
・術前の円孔径はG1では1219(860-1300)、G2では590(407-1061)μmで有意差があり(p=0.002)、円孔index(高さ/円孔底径)はG1では0.38(0.35-0.46)、G2では0.63(0.42-0.82)と有意差があった(p=0.012)。
・最終的なIS/OS欠損は、軽度なものはG1=1300(1100-1510):G2=110(50-152)μmでp<0.001、重篤な欠損はG1=207(160-330):G2=70(49-135)μmでp<0.001であった。
・術後のグリア増殖には、円孔径が大きいこと、円孔INDEXが小さいこと、高齢であることが影響し、視力も不良であった。(TY)