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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2013
251巻

緑内障瀘過手術時の純粋なtriamcinoloneとMMCの効果の比較

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 251巻(4号)2013

Purified triamcinolone acetonide as antifibrotic agent in glaucoma filtering surgery.
Hogewind BFT et al(Netherlands)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 251(4): 1213-1218, 2013
・初回手術での64眼(18歳以上で、POAGかPACG)の緑内障濾過手術時のMMC使用(39眼 68±15.5歳、3分間暴露60ml洗浄)とtriamcinolone acetonide(TAC)のテノン嚢下注入(25眼 67.3±13.4歳)の効果を術中ならびに術後5年間調査した。
・TACは40㎎ケナコルトAを採取した1mlシリンジを最低15分間立て、上澄0.8mlを除去したのちリンゲル液で1.0mlとし、再度5分間立て、上澄0.8mlを除去した。
・この操作を3回繰り返し、残った0.2mlを採取した。
・この中にはほぼ20mgのTACが含まれているが、この0.05ml(約5mg)のTACを濾過胞周囲のテノン内注入した。
・5年後に眼圧18以上であった症例は、MMC群では3例(7.7%)、TAC群では0例であった(p=0.08)。
・再手術が必要であった症例はMMC群では3眼(7.7%、線維柱帯切除:1例、Baereldt implant:1例、毛様体光凝固:1例)であったが、TAC群では2眼(8.0%、Baerveldt implant:1例、毛様体光凝固:1例)であり、有意差はなかった。

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