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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2013
251巻

急性緑内障発作時の前房水のpH値

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 251巻(4号)2013

Anterior chamber paracentesis and pH values in patients with acute primary angle closure.
Lu DW et al(Taiwan)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 251(4): 1229-1234, 2013
・急性緑内障発作眼で前房穿刺を行った22眼と行わなかった21眼で、前房穿刺の安全性、効果と、穿刺群では前房水のpH値を調べた。
・非穿刺群は20%マニトール点滴、250mgアセタゾラミド1日4回内服、0.5%チモプトール1日2回点眼、1%ベータメサゾン1日4回点眼、2%ピロカルピン1日3回点眼治療を行った。
・治療前と治療後15分、24時間後の眼圧、視力を測定した。
・前房穿刺群の眼圧は58.6±12.9mmHg→23.3±9.6→21.6±12.0、非穿刺群では56.9±9.8→55.4±10.3→19.3±10.8であった。
・視力改善も穿刺群で早かったが、1例で前房出血があった。
・前房水のpH値は6.99±0.35で、急性眼圧上昇の期間が長いほど(r=-0.46 p=0.03)、眼圧が高いほど(r=-0.65 p<0.01)低かった。

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