Panretinal photocoagulation with simultaneous cryoretinopexy or intravitreal bevacizumab for neovascular glaucoma.
Tatsumi T et al(帝京大、千葉大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 251(5): 1355-1360, 2013
・96名102眼の増殖糖尿病網膜症、中心静脈閉塞症あるいは眼虚血症候群後の新生血管緑内障に対し、汎網膜光凝固(PRP)と硝子体内bevacizumab注入(IVB)、網膜冷凍凝固を同時におこなったCR-IVB群と、PRPとIVBだけを行ったIVB単独群との効果の違いを検討した。
・年齢は59.6±11.5歳で、34-84歳である。
・冷凍凝固は双眼倒像鏡で確認しながら2.5mmプローブで最網膜周辺部を1列に20-30発凝固し、IVBは冷凍凝固後に1.25mg/0.05mlを注入、汎網膜光凝固は82眼はIVB前に、20眼はIVB後7日以内に行った。
・最低12ヶ月間の経過観察。
・49例54眼の開放隅角NVGは、30眼をCR-IVB、24眼をIBV単独群とし、48例48眼の隅角閉塞NVGは22眼をCR-IVB、26眼をIVB単独群とした。
・失敗は連続2回眼圧が21mmHgを越えるか、追加手術が必要になった場合とした。
・開放隅角NVGではCR-IVB群の80.0%が成功、IVB単独群の41.7%が成功(p=0.0096)。
・閉塞隅角NVGでは、CR-IVB群の22.7%が成功、IVB単独群は0%が成功であった(p=0.030)。
・この事から、網膜冷凍凝固はPRPの効果を最低1年間は増強する効果があることが分かった。