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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2013
251巻

硝子体内注射による後部硝子体剥離の発生

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 251巻(7号)2013

Posterior vitreous detachment following intravitreal drug injection.
Geck U et al(Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 251(7): 1691-1695, 2013
・硝子体注入後に後部硝子体剥離が発生するかどうかについて検討した。
・最初からPDVのできている眼は除外した61例61眼(72±10.3歳:36-95歳)の内訳は、滲出性AMD:47眼、RVO後のCME:8眼、他の原因によるCME:6眼である。
・注射した薬剤は、bevacizumab(1.25mg)B群:25眼、ranibizumab(0.5mg)R群:27眼、triamcinolone(4mg)T群:6眼、bevacizumab+triamcinolone(B+T群):3眼であり、注射後、最低4-6週間、経過観察した。
・平均11.1週の経過観察中に15/61眼でPVDが発生した(R群6例、B群7例、T群2例)。最初の注射後に3眼、2回目の注射後に3眼、3回目で7眼であり、PVD発生は70歳前後で比較すると70歳以上で多かった(p=0.008)。
・このことは、注射の効果にはPVDが発生した効果も影響していることを考慮すべきことを示唆している。(TY)

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