The effect of intravitreal bevacizumab injection as the initial treatment for Coats’ disease
Xiao-Xue Zheng et al. (China)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalrnol 252(1): 35-42, 2014
・子供と成人のコーツ病に対する最初の治療としてのbevacizumab硝子体注射の効果を評価する。
2010.4月〜2012.5月の間、少なくとも6ヶ月以上経過観察できた子供14例、成人5例。
子供:14例(男児13例、女児1例、平均年齢6.9 歳)
シールズ分類 stage2 1例、stage3a 9例、stage3b 4例
網膜剝離 13例、毛細血管拡張14例、網膜前線維増殖2例
平均注射回数2.9回
全例で網膜下液と滲出物の減少と毛細血管拡張の回復が認められた。視力はベースライン時と比べ、注射後6、 12、24週後に改善した。(表2)
レーザー追加5例、cryo追加3例、TA硝子体注射追加1例、手術追加1例
bevacizumab硝子体内注射後1例のみ網膜前線維増殖が増えた。
成人:5例(男性4例、女性1例、平均年齢33.6 歳)
シールズ分類 stage3a 2例、stage3b 3例
網膜剝離 5例、毛細血管拡張5例、網膜下線維増殖2例
平均注射回数2.0回
全例で網膜下液と滲出物の減少と毛細血管拡張の回復が認められた。視力変化はなかった。(表2)
レーザー追加3例、cryo追加0例、TA硝子体注射追加1例、手術追加0例
・コーツ病のスタンダードな治療に追加して行われるbevacizumab硝子体注射が網膜下線維増殖や潜在的に牽引性網膜剥離に発展する可能性があるとする報告もある。
・今回の研究の場合、網膜線維増殖はコーツ病の自然経過かもしれないし、bevacizumabのためかは不明。
しかし、bevacizumab硝子体注射は比較的安全と推測する。
bevacizumab硝子体注射は従来の治療の前の付属治療として有効であり、視力維持、改善する可能性を持っている。
Coats disease classification
stage 1, telangiectasia only
stage 2, telangiectasia and exudation (2A, extrafoveal exudation; 2B, foveal exudation)
stage 3, exudative retinal detachment (3A, subtotal; 3B, total)
stage 4, total detachment and secondary glaucoma
stage 5, advanced end-stage disease(CH)