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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2014
252巻

CRVO患者の周辺網膜の無灌流域に早期レーザー治療をすると視力改善する

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 252巻(6号)2014

Early peripheral laser photocoagulation of nonperfused retina improves vision in patients with central retinal vein occlusion (Results of a proof of concept study)
Matus Rehak, et al. (Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 252(6); 745-752, 2014
・CRVO患者の周辺網膜の無灌流域に早期レーザー治療+ ranibizumab硝子体注射とranibizumab硝子体注射のみの治療効果を比較する。
・RLグループ(レーザー治療+ ranibizumab硝子体注射 10例)
 controlRグループ(ranibizumab硝子体注射 12例)
すべての患者は最初の3ヶ月間は月1回ranibizumab硝子体注射を受けた。その後はPRNで経過観察。
ranibizumab硝子体注射追加基準:最も良い矯正視力から5文字以上低下した時、最も低いCRTと比較し50 µm以上増加した時、CRT 250 µm以上になった時
・視力      RLグループ baselineBCVA ETDRS 65文字 → 6ヶ月後 70文字
         controlRグループbaselineBCVA ETDRS 61文字 → 6ヶ月後 61文字
 網膜中心窩厚  RLグループ baseline 547 µm → 6ヶ月後246.5 µm
         controlRグループ baseline 637.5 µm → 6ヶ月後423 µm
グループ間の患者数が少ないので有意差はでなかったが、RLグループでの視力は著明な改善がみられた。
レーザー治療 平均2.1回、平均578スポット
RLグループ ranibizumab硝子体注射 3.5回
controlRグループ  ranibizumab硝子体注射 4.0回
controlRグループのうち1人が、5ヶ月目でNVDが出たので脱落した。
RLグループでは5ヶ月、6ヶ月目で視力改善が見られた。
controlRでは5ヶ月、6ヶ月目で視力低下した。
・無灌流域をなくす事が抗VEGF再注入の頻度を減らす事を意味する。
VEGFの減少と無灌流域で生み出される他の炎症要因の減少が黄斑浮腫減少につながった。
周辺網膜の無灌流域に対する早期のレーザー治療はCRVO患者の視力改善を導くと思われた。(CH)

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