Effects of mydriasis and miosis on kinetic perimetry findings in normal participants
Hirasawa K, et al. (北里大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 253(8):10 1341-1346, 2015
【目的】正常被験者において、薬剤による散瞳や縮瞳が動的視野検査に影響を及ぼすかを調査
【対象と方法】正常被験者38名38眼。Octopus900視野計のⅢ4e、Ⅰ4e、Ⅰ3e、Ⅰ2e、Ⅰ1e視標を用いて動的視野を測定。(各々15°ごとの24経線)。
【結果】瞳孔径は正常状態で5.6±0.9mm、散瞳状態で8.5±0.7mm、縮瞳状態で3.4±0.8mm。
・散瞳状態の視野:正常状態と比べて、Ⅲ4eでは有意差みられないも、他のすべての指標では有意に減少(p<0.01)
・縮瞳状態の視野:正常状態と比べて、Ⅲ4eでは有意に減少しており(p<0.01)、Ⅰ3eおよびⅠ2eでは有意に増加していた(p<0.05)
【結論】散瞳・縮瞳どちらの状態も、動的視野はどの経線でも同様の傾向を示した。散瞳状態では全体的にイソプターが低下する一方、縮瞳状態では様々な所見を呈した。瞳孔の状態に伴うイソプターの変化に注意を払うべきである。(MK)