Effect of corneal collagen crosslinking on subsequent deep anterior lamellar keratoplasty (DALK) in keratoconus
Friederike Schaub, et al. (Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 255(4):811-816,2017
目的:円錐角膜に角膜クロスリンキング(UV-CXL)を施行した症例に対する深層層状角膜移植(DALK)の成績を調査する。
対象と方法:2011年7月1日〜2015年12月31日の間に円錐角膜のためDALKを施行した連続した101眼(平均年齢40.5 ± 14.5歳、男性79眼、女性22眼)。
その内8眼(7.9%)がDALK を受ける5 ± 1.8 年前にUV-CXLを受けていた。(平均年齢43.3 ± 17.4歳、男性6眼、女性2眼)
結果:術中デスメ膜破裂の為PKに変更した症例はDALK 群37眼(16.8%)、DALK +UV-CXL群は0眼だった(P<0.001)。
デスメ膜のmicroperforationsはDALK 群10眼(20.7%)、DALK +UV-CXL群2眼(25.0%)だった。
視力 DALK 群 術前0.94 ± 0.42 logMAR、最終受診時0.25 ± 0.11 logMAR
DALK+CXL群 術前0.60 ± 0.52 logMAR、 最終受診時0.13± 0.06 logMAR
角膜中心厚 DALK 群 術前 390.8 ± 66.4μm 、術後18ヶ月 577.4 ± 53.8μm
DALK +UV-CXL群 術前 469.0 ± 48.7 μm、術後18ヶ月 597.5 ± 5.0μm
ECD DALK 群 術前2398.9 ± 345.7 cells/mm2、術後18ヶ月2025 ± 542.9 cells/mm2
DALK +UV-CXL群 術前2628 ± 181 cells/mm2、術後18ヶ月2505 ± 151.3 cells/mm2
視力、角膜中心厚、ECDに有意差はなかった。
術後合併症は、縫合糸のゆるみ、角膜上皮欠損、デスメ膜剝離が認められたが、DALK +UV-CXL群に特徴的なものはなかった。
結論: UV-CXL 後のDALKは合併症や臨床経過に関連しないと思われる。(CH)