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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2017
255巻

高度近視黄斑円孔手術時の内境界膜反転

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 255巻(12号)2017

Large semicircular inverted internal limiting membrane flap in the treatment of macular hole in high myopia.
Chen SN(Taiwan)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 255(12): 2337-2345, 2017
・眼軸長28mm以上(30.49±0.98mm)の高度近視眼(62.25±9.40歳)の黄斑円孔16例17眼に半円形の直径4乳頭径の大きな反転ILM法を行った。
・5眼は黄斑分離症、4眼は慢性黄斑円孔、2眼は近視性脈絡膜新生血管、4眼は網膜剥離を伴っていた。
・網膜前膜がもろい場合は下のILMを一緒にめくってしまう危険性があり、ILM剥離と同時に行った。
・術中のILMは濃い目のICG(1.7mg/ml)で染色した。
・下方のILMを半分取り去ったのち、上方のILMを円孔部縁から100μmまで剥離して、黄斑円孔部に被せた。
・空気置換はほどほどにして、残留液に応じて24%から40%のSF6ガスを注入し、術直後最低2時間の仰臥位を保ち、その後1週間は仰臥位のままか伏臥位とした。
・全例、1回の手術で完治した(TY)

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