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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2019
257巻

網膜ドルーゼンと脈絡膜循環

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 257巻(10号)2019

Choriocapillaris flow impairment predicts the development and enlargement of drusen.
Nassisi M et al(CA USA)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 257(10): 2079-2085, 2019
・初期あるいは中期のAMDで、網膜ドルーゼンが拡大あるいは新規に発生した部位での脈絡膜毛細血管の血流を評価した。
・46名の片眼のみで、初診時に3x3mmのOCTA検査と中心窩のmacular cube(512×128:6x6mm)を検査し、最低1年(平均1.47年)後に再検した。
・Macular cubeからDrusen mapを作り、drusen領域(DA)を算出し、変化量(⊿DA)を求めた。
・またOCTAから脈絡膜毛細血管の初診時と比較した血行不足量(FD)をdrusenのない部位(FD-DF)、拡大した部位(FD-EN)、新規発生部位(FD-ND)で算出した。
・変化量⊿DAが0.1mm2未満の12眼ではFD-DFは40.37±2.29%で、⊿DAが0.1mm2以上の34眼のFD-DF=40.25±4.37との間に有意差はなかった。
・一方、⊿DAが0.1mm2以上の眼だけで部位別に検討すると、FD-ED(43.61±4.36%)とFD-ND (44.16±2.38%)間には有意差はなかったが、いずれもFD-DF(40.25±4.37)よりは有意に大きかった(p=0.001,p<0.001)。
・2年の間にドルーゼンが拡大あるいは発生する場所のRPEの下の脈絡膜毛細血管の血流障害が存在していた事から、ドルーゼンの位置は脈絡膜毛細血管が局所的に不足している部位に発生すると考えられた。(TY)

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