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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2019
257巻

PRPにて読書速度が一時的に低下する

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 257巻(12号)2019

Near reading speed changes after panretinal photocoagulation in diabetic retinopathy patients: a prospective study using an iPad application for the measurement of reading speed. 
Kim, J., Kim, J., Kim, K. et al. (Korea)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 257(12):  2631–2638 (2019).
【目的】
糖尿病網膜症(DR)患者における汎網膜光凝固術(PRP)後の読書速度の変化を調べる
【方法】
非ランダム化プロスペクティブ臨床試験、2016年1月から2017年6月までにPRPを受けたDR患者が登録
読書速度の評価に iPad アプリケーションを使用、 PRP 前と 1 週間後,1ヵ月後,4ヵ月後に近距離読書速度を測定
近距離最良矯正視力(BCVA)と中心窩下脈絡膜厚(SFCT)も分析
年齢をマッチさせた健常者とDR患者の読書速度を比較
【結果】
47人の患者が登録
DR患者のベースラインの読書速度は、年齢をマッチさせた健常者よりも有意に遅かった
読書速度はPRP後1週間で低下したが,PRP後1ヵ月と4ヵ月で回復
近見BCVAはPRP後に同様のパターンを示した
SFCTはPRP後1週間で増加し、1ヶ月と4ヶ月後で有意に低下
【結論】
DR患者の読影速度は、年齢をマッチさせた健常者よりも有意に遅かった
PRP後1週間で一時的に低下したが、これは副交感神経の短期的な障害によるものである可能性がある(MK)

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