Efficacy of bevacizumab injection after pterygium excision and limbal conjunctival autograft with limbal fixation suture.
Yang HK, Lee YJ, Hyon JY, Kim KG, Han SB.(Korea)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2020 Jul;258(7):1451-1457.
doi: 10.1007/s00417-020-04704-w. Epub 2020 Apr 24. PMID: 32333103.
【目的】
・翼状片切除術後の、結膜下ベバシズマブ注射の有効性を検討
【対象と方法】
・原発性の翼状片患者150名のうち、結膜切除後に3種類の手技を受けた患者をレトロスペクティブに比較
(A群)遊離結膜移植を行った49眼、
(B群)A群の方法に加えて輪部結膜固定縫合(を行った48眼、
(C群)B群の方法に加えてベバシズマブ結膜下注射を行った53眼
・術前の前眼部写真を用いて画像解析を行い、相対的な長さ・相対的な幅・相対的な面積・血管性指標などのパラメータを測定
【結果】
・1年後の再発率は、A群で18.4%(9/49)、B群で8.3%(4/48)、C群で1.9%(1/53)(P = 0.004)
・多変量解析の結果、
C群の患者はA群と比較して再発リスクが有意に低下した(P=0.009)のに対し、A群とB群では再発リスクに有意な差はなく(P=0.227)、B群とC群では再発リスクに有意差はなかった(P=0.068)、血管性指数が高いほど再発リスクの増加と有意な相関があった(P = 0.008)
【結論】
・遊離結膜移植および輪部結膜固定縫合とベバシズマブ注射の併用は、翼状片切除後の再発を効果的に減少させる可能性がある
・翼状片の血管性は再発リスクの高さと関連していた
*ベバシズマブはgraftの上・下・鼻側にそれぞれ1.25mg/0.05ml結膜下注(MK)