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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2021
259巻

IFISの構造的なリスク因子

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 259巻(5号)2021

Preoperative ocular characteristics predicting the development of intraoperative floppy isis syndrome regardless of alpha-antagonist exposure status.
Safir M et al(Israel)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 259(5): 1209-1214, 2021
・IFISが発生する構造的なリスク因子について、2019/7-9のカルテを調査した。
・50歳未満、瞳孔径や前房深度に影響を及ぼす症例は除外して、394例394眼を調査。
・平均年齢72.48±8.63歳、女性が58.4%であった。
・18眼(4.6%)がIFISを発症し、そのうち7眼(38.9%)はα遮断剤の服用既往があった。
・IFIS発症例は非発症例よりやや高齢であった(78.1±6.7:72.2±8.6 p=0.005)。
・瞳孔径はIFIS群で有意に小さく(5.73±1.16:6.97±1.03mm p<0.001)、水晶体厚LTは有意に大きかった(4.93±0.42:4.49±0.42mm p=0.001)。
・前房深度は水晶体厚と逆比例し(r=-0.613 p<0.001)、瞳孔径と有意に相関していた(r=0.252 p<0.001)。
・単相関では前房深度はIFIS群で有意に浅かった(2.88±0.49:3.14±0.39mm p=0.008)(TY)

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