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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2021
259巻

網膜静脈閉塞症に対する低濃度酸素治療

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 259巻(8号)2021

Rapid reduction of macular edema due to retinal vein occlusion with low-dose normobaric hyperoxia.
Arroyo JG et al(MA USA)
Graefe Arch Clin Exp Ophthalmol 259(8): 2113-2118, 2021
・網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫に対する低濃度酸素治療の効果について検討した。
・酸素濃度40%としたfacemaskを3時間装着した効果をみた。
・5リットル/分で酸素マスクを使用すると酸素濃度は約40%となる。
・中心窩に浮腫がない症例は1ヶ月後に浮腫がでたときに酸素療法を行った。
・45名の症例では、非治療眼12眼と比較して、最高黄斑部網膜厚maximum macular thickness(MMT)は平均7.10%減少し(p<0.001)、中心黄斑厚CMTは平均4.64%(p<0.001)減少した。
・1か月後に治療した群でも有意に減少していた。
・この方法は簡単で安価であり、抗VEGF治療が無効あるいは適応にならない人に対する有効な治療である。(TY)

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