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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2022
260巻

β遮断剤点眼と喘息発作

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 260巻(1号)2022

Association between topical β-blocker use and asthma attacks in glaucoma patients with asthma: a cohort study using a claims database.
Kido A et al(京大): Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 260(1): 271-280, 2022
・JMDCのデータベースを調査し、2011年から2017年に新規に緑内障点眼薬を開始した20歳以上を対照として、β遮断剤使用群17,666例と非使用群12,609例に分けて調査した。
・喘息治療を受けていた人は使用群で580例(3.28%)、非使用群で847例(6.72%)で有意差があった(p<0.001)。
・治療中の人は使用群で94例(0.53%)、非使用群で278例(2.2%)で有意差があった(p<0.001)。
・使用群で喘息発作を発症した危険率は、過去の喘息治療群ではHR=0.73(95%CI=0.46-1.16 p=0.18)、現在の喘息治療群ではHR=1.22(95%CI=0.56-2.70 p=0.62)であったことから、十分なICがあれば、必要な場合にはβ遮断剤を使用しても良いのではないかと考えた(TY)

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