Monocular and binocular visual parameters associated to vision-related quality of life in patients with epiretinal membrane: a prospective cohort
Khanna RK, Pichard T, Pasco J, Dorvault M, Cook AR, Pisella PJ Arsene S (France)
Graefe’s Archive for Clinical and Experimental Ophthalmology 2021; 259, pages1723–1730
DOI https://doi.org/10.1007/s00417-020-05064-1
【目的】
片眼性の特発性網膜上膜(uiERM)患者における両眼視機能(最高矯正視力(BCVA)・不等像視・立体視)とVR-QoLを調査
【対象と方法】
・uiERMによる症状を持つ46例を前向きに調査
・VR-QoL(NEI VFQ-25)、単眼および両眼BCVA、水平・垂直の変視(M-チャート)、水平・垂直の不等像視(The new aniseikonia test)、立体視(TNOステレオテスト)を計測
・重回帰分析によりVR-QoLに影響する因子を検索
【結果】
・不等像視は40例(80%)に認められた
・46例(100%)で立体視が不良(120秒以上)であった
・VR-QoLと関連する因子として、単眼BCVA、水平変視症、水平の不等像視があげられた
【結論】
uiERMをもつ患者では、しばしば不等像視が認められ、常に立体視が損なわれている。我々は、視機能の評価において、BCVAに加え、変視と不等像視の定量的検査を提唱する。これらのパラメータとVR-QoLに対する硝子体手術の効果を評価するために、さらなる調査が必要である。(MK)