Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 261(12):3503-3510, 2023
Safir M et al(Israel)
Iris color as a predictive factor for intraoperative floppy iris syndrome.
・白内障手術中に発生するIFISの予測因子として虹彩の色が影響するかについて、2019/7から2020/2に2か所の医療機関で検討した。
・虹彩の色は電話で本人に問い合わせた。
・術前にα遮断剤の過去と現在の服用について調査した。
・1,587眼の手術の内、74眼のIFIS発症者と、ランダムに選んだ81眼の非発症者を選択して調査した。
・α1遮断剤服用者は、IFIS発症者の62.2%、非発症者の54.3%を占めていた。
・平均年齢は74.03±7.09歳で35.5%が女性であった。
・虹彩色は茶が110/155(71.0%)、青が25/155(16.1%)、緑が20/155(12.9%)、灰色が0/155(0%)であった。
・茶色虹彩に比較して、青色虹彩は4.5倍IFISの危険性が高く(OR=4.50 95%CI=1.73-11.70 p=0.002)、緑虹彩は7.0倍(95%CI=2.19-22.39 p=0.001)であった。
・明るい虹彩は茶色虹彩に比較して、より重篤なIFISを発症しやすく、両眼性に発症するIFISも、緑虹彩群では茶色虹彩群い比較して10.4倍(OR=10.43 95%CI=3.35-32.54 p<0.001)発症しやすかった。
・女性のIFIS者でα遮断剤の服用歴のない人では、虹彩が明るい人が5/15(33.4%)を占めていた。(TY)