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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2024
262巻

術後のAqueous misdirectionについて

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 262巻(7号)2024

Aqueous misdirection syndrome: clinical outcomes and risk factors for treatment failure.
Senthil S, et al.
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 262(7):2209-2217., 2024

目的:術後のAqueous misdirectionの結果と介入の失敗を予測する要因を評価する。
方法:後ろ向き研究、緑内障または白内障手術後にAqueous misdirectionを起こした47人49眼。
Aqueous misdirectionの解消は、中心前房の深化と眼圧が21 mmHg以下であることと定義した。
Cox比例ハザード回帰モデルを用いて、治療の失敗リスク要因が評価した。
結果:49眼中10眼(20%)は保存的治療で解消し、39眼(80%)は複数回の介入を必要とした。
そのうち95%(39眼中37眼)が解消された。
偽水晶体眼は複数回の介入の必要性を予測し、ハザード比は2.391だった。
また、Aqueous misdirectionの解決に関して、眼軸長が長い眼や以前に緑内障手術を受けた眼は改善を予測し、受診の遅れは失敗を予測する要因とされた。
結論:偽水晶体眼は難治性が高く、複数の介入が必要であることが示された。
さらに、以前に緑内障手術を受けた眼や眼軸長が長い眼はより早く改善する傾向があり、受診の遅れは解決に失敗するリスク要因であることが確認された。(KK)

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