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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2006
244巻

シリコンオイル眼での原因不明の視力低下

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 244巻(2号)2006

Central scotoma associated with intraocular silicone oil tamponade develops before oil removal.
Herbert EN et al(UK)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 244(2):248-52,2006
・シリコンオイル注入眼で、中心暗点を発症した5例の報告(年齢32~57歳)。
・5例とも黄斑剥離のない網膜剥離(4例は巨大網膜裂孔、1例は多発裂孔)に対する硝子体手術でSOを注入した。
・1ヶ月目(SO眼)の視力は4例で0.5以上であったが、中心暗点発生によりlogMAR視力は平均 0.93(視力 0.12)に低下した。
・中心暗点の発生時期は平均2.7ケ月(1ヶ月~5ヶ月)。
・30mmHg以上の眼圧上昇は2例であり、2週間目に31と34であったが、1ヶ月目で眼圧上昇のみられた例はなかった。
・低眼圧は全例でなかった。
・SO抜去後にFAG、OCTでは異常はみられなかったが、パターンERGでは4例で黄斑機能障害が検出された。
・中心暗点の原因は分からないが、視機能の良い人ではSOはできるだけ早く抜去した方が安全であろう。

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