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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2007
245巻

白内障手術後の黄斑浮腫

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 245巻(1号)2007

Effect of uncomplicated phacoemulsification on the central retina in diabetic and non-diabetic subjects.
Degenring RF et al(Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 245(1): 18-23, 2007
・小切開PEA+IOL移植(平均手術時間 11.5±6.6分)で合併症のなかった108眼(24眼はDM患者)で、術前、1日後、1週間後、4週間後にOCTで中心窩厚みを測定した。
・術後黄斑浮腫を起こしそうな眼、術前から黄斑浮腫のある眼、経過中にCMEを発症した眼は除外した。
・OCTで最小中心窩厚(MFT)、500μ内の中心窩容積(CFV)、視力を測定。
・logMAR 術前 nonDM=0.42±0.21(0.38) DM=0.45±0.24(0.35)、4週後 nonDM=0.09±0.11(0.81) DM=0.20±0.22(0.63)でnonDM vs DM間に有意差(p=0.001)。
・MFTの術前、4週後は nonDM=182±27→188±30(p=0.002)、DM=187±28→204±54(p=0.057)。
・翌日、1週目では両群とも増大傾向はなかったが、4週後では両群とも増大しており、nonDM vs DMは p=0.058で、DM者でより増大傾向があった。
・CFV(μm3)では1週後、4週後ともに有意に増大。
・nonDM=263±28→270±30(p=0.001)→278±34(p<0.001)、DM=262±33→272±38(p=0.004)→283±52(p=0.009)であったが、4週目の nonDM vs DMは p=0.565で有意差なし。
・subclinical黄斑浮腫を来たす例は、nonDMでは約1/5、DMでは約1/3であった。
・術後4週間以内にsubclinical黄斑浮腫を発症する例は、予想外に多かった

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