Muller cells as players in retinal degeneration and edema.
Reichenbach A et al(Germany)
Graefe’s Arch Clin Exp Ophthalmol 245(5): 627-36, 2007
・ミュラー細胞は病的な状態ではKチャンネルを通した細胞間水を介して、網膜変性や浮腫形成に関与している。
・網膜虚血、炎症、網膜剥離や糖尿病などの様々な網膜症の動物モデルでは、ミュラー細胞はその主たるKチャンネル(Kir4.1) の発現が減り、ミュラー細胞膜を通した水の運搬が損なわれていた。
・ミュラー細胞による網膜の水除去を促進する薬剤開発もありうる。
・トリアムシノロンは内因性adenosineの放出を促し、A1受容体を活性化させるので、トリアムシノロンは血管からの漏出抑制とミュラー細胞による水分排出を促進することの両者で網膜浮腫を改善させるのであろう