Impact of injection techniques on intraocular pressure (IOP) increase after intravitreal ranibuzumab application.
Hohn F et al(Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(10): 1371-5, 2010
・緑内障のないAMDに対して 0.05ml ranibizumab(Lucentis)を注入後の眼圧変動を検討した。
・45例45眼(平均年齢 78歳)に対し、Lucentisを通常の方法で垂直に強膜を穿孔する方法で31眼、強膜をトンネル貫通する方法で14眼に行った。使用したのは30G注射針
・シェッツ眼圧計で注射前後に眼圧測定し、結膜下への逆流量も半定量的に求めた。
・仰臥位での術前眼圧は22.4±5.5mmHgで、術直後の眼圧は47.9±15.1(23~82)で、前後の差は25.5±13.6mmHgであった。
・垂直穿孔群では22.5±5.9→43.4±15.6(23~82)、トンネル穿孔群では21.2±4.1→54.7±10.0(40~72)で、その差は、垂直群では22.3±14.3、トンネル群では34.8±7.3であり、有意に差があった(p=0.001)。
・逆流は、垂直群では19/31(61.2%)で大量の逆流、12/31(38.8%)で逆流なし、トンネル群では1/14(7.1%)で軽度逆流、13/14(92.9%)で逆流なしであった。