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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2010
248巻

硝子体内アバスチン注入後の眼圧上昇に対する使用針の影響

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 248巻(11号)2010

Subconjunctival reflux and need for paracentesis after intravitreal injection of 0.1 ml bevacizumab: comarison between 27-gauge and 30-gauge needel.
Lorenz K et al(Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(11): 1573-7, 2010
・0.1ml(1.25mg)のアバスチン硝子体注入後に眼圧上昇を来たし、前房穿刺が必要になる状況を調べた。
・14ヶ月間に144例145眼に対して行われた合計234例の注射について、使用した針(27Gか30G)、水晶体の状態、硝子体逆流量を検討した。
・78例(33%)で眼圧下降の為に前房穿刺が行われた。
・27G群では26%(25/96)、30G群では38%(53/138)で両群間に有意差があった(p=0.05)。・逆流量をGrade0~Grade4に分けると、27G群の中間値はG2で、30G群ではG1であった(p<0.001)。
・30G針を使用すると逆流は少ないが、眼圧上昇による前房穿刺の頻度が増えた。

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