Choroidal imaging in inherited retinal disease using the technique of enhandced depth imaging optical coherence tomography.
Yeoh J et al(UK)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(12): 1719-28, 2010
・Enhanced depth imaging (EDI) OCTで、脈絡膜変化、視力、ERGなどとの関連を検討した。
・Stargardt黄斑ジストロフィー、原因遺伝子が分かった遺伝性黄斑ジストロフィー、原因不明の黄斑ジストロフィー、ベスト病、脈絡網膜萎縮、Bietti crystallin網膜ジストロフィー、コロイデレミアの20例で検討した。
・いずれの症例も両眼のEDI-OCT所見は近似していた。
・10例では脈絡膜菲薄化はなく、5例は軽度から中等度の菲薄化、3例は限局性の高度の菲薄化、Bietti病とコロイデレミアの2例は瀰漫性の高度な脈絡膜菲薄化がみられた。
・脈絡膜菲薄化と視力やERGとの間には相関はなかったが、眼底所見で十分に予想可能であり、Stargardt病などで菲薄化が進行状態と相関する場合もあるが、そうでない場合は遺伝子変化によるものであった。
・限局性の軽度から中等度の菲薄化はRPE細胞の死を現わしているが、より高度の菲薄化は太い脈絡膜血管の萎縮を来たす遺伝子要因によるものであろう。